日本こけし館に寄せられる質問
工人さんに聞いてみました
質 問 | 答 え |
1日に何本こけしができますか? | 寸法にもよりますが、6寸〜7寸の大きさだと 削るだけで30分〜50本、木取り(木をこけしの 寸法に切ること)から仕上げまでして、10数本できます。 |
労働時間はどれくらいですか? | 工人によって違いますが、8時間〜10時間ぐらいです。 |
こけしを作って嬉しかったことは? | いいこけしが出来上がったなぁと思う時。 |
こけしを作るとき、一番難しい所はどこですか? | 顔の表情を描くとき。木地の形(顔と胴のバランス) 首から肩にかけてのラインを自然な感じに仕上げること。 |
伝統を絶やさない為、努力していることは? | 後継者が安心してやっていける態勢をつくってあげら れるようにいつも考えている。若い工人さんは、各地の 工人さんとコミニケーションを深めたり、他の伝統工芸 を 伝えている人達の仕事をよく見て勉強しています。 |
こけしを描く筆の種類は? | 黒2本(目、鼻を書く細い筆、髪の毛を書く太い筆) 赤1本(花)、緑1本(葉) 合計4本です。 |
こけし1つ作る時間は? | ある程度数を削ってまとめて書くのが普通ですが、 7寸(21a)くらいのこけしなら削るだけで15分、、 仕上げまでして30分位です。(こけし1本の時間です) |
どうしてこけしの胴模様は花が多いのですか? | 女の子の着物の模様を表現しているので、花が 多いのです。 |
どうしてこけしの手足がないのですか? | 木地屋さんは、最初からこけしを作って売っていた わけではなくお椀やお盆を作っていました。その余 った木で、おもちゃも買ってやれない自分の子供の ために人形を作ってあげました。ですからあまり手の かかった人形ではなかったのです。今では飾り物とし て売られ、胴もようはなどもはなやかになり、いろん なこけしが作られるようになりました。また子供のお しゃぶりとして作ったものが、子供が大きくなったと きに目鼻をつけてお人形にしたと言う説もあります。 |
どうしてこけしは笑った顔なんですか? | 昔は子供の遊び相手(お人形)として作られたもので、 かわいらしさを表現する為に笑っている顔にしました。 |
どうしてこけしの底は丸いのですか? | ロクロで削るので必ず丸く仕上がります。 |
どうしてこけしの花は赤で、葉は緑なのですか? | 染料は、始めは天然の植物性で赤は紅花、青は つゆ草、黄色は木肌の皮から作られました。 明治19年以降、科学染料が使用されるように なりました。 |
みなさんもこけしのなぜ?を工人さんに聞いてみませんか?
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